【MTG】不適切会計による超絶下方修正でバリュー株に(前編)

こんにちは、イジローです。

MTGが、不適切会計により過年度決算の遡及修正&業績予想を超絶下方修正しました。

株価が絶賛大暴落中ですが、これによりバリュー株として投資対象のスコープに入った説。

第三者委員会の調査報告書などを参照して検討します。

遡及修正による影響額

調査報告書の提出を受け、 MTGが2019年7月12日に過年度決算の遡及修正および業績予想の修正をおこないました。

遡及修正の金額は以下の通り(MTGのIR情報より) 。

2018年9月期は売上高△20.8億円、営業利益△19.6億円、2019年9月期は売上高△64.7億円、営業利益△53.1億円が減額されています。

次に、業績予想の修正は以下の通り (MTGのIR情報より) 。

遡及修正の影響及び不適切会計の発覚による将来の販売への影響、また、ReFaのさらなる売上減少をさりげなくぶっちゃけて激しく下方修正。

売上高は△115億円、営業利益は△85億円下方修正されています。

イジロー
上場ゴーーーーーーール!

不適切会計の内容

修正対象となった不適切会計は、調査報告書の記載を引用するとC社取引、A社取引、B社取引の3つです。

取引の内容は異なりますが、全て、リスク、経済価値が取引先に移転していないとみなされて、売上計上が取り消されています。

以下、超ざっくり要約。

C社取引の内容

要約すると
  • MTGはC社を介して海外現地法人へReFaを輸出していた
  • 中国の越境ECサイト運営会社など、一部の取引はC社を通さずMTGが直接取引していた
  • 売上が足りないMTGが、新規開拓予定の販路に入らないかとC社に提案
  • 条件はC社が商品を買い取り販売する形だが、販路はMTGが見つけると約束
  • MTGとC社は契約締結&商品販売でC社への売上計上
  • C社は在庫を抱えたもののMTG社が販路開拓できず
  • C社がMTGに抗議し、PO(売れ残り商品の買取りの約束)を要求
  • MTGが要求呑んで対応

買い取る合意をしている点や、C社の役割が商社的な仲介業務に過ぎないと判断されたことから、売上計上が否定されました。

この取引による金額影響が一番大きくて、売上高が 2018年9月期△11.5億円、2019年9月期△30.8億円となっています。

PO発行の件は一部の人間でのみ共有されていたらしく、稟議から意図的に文章を削除するなど、結構悪質。

A社取引の内容

要約すると
  • MTG上海は中国の販売代理業のA社と取引あり
  • MTG上海はB社と新たに取引したい
  • MTGの社内規定で、新たな取引先と商売を始める際は、反社チェックなど承認が大変
  • A社を経由してB社に売る作戦を思いつく
  • まずはA社に売上計上
  • B社にA社との販売契約の締結をお願い
  • B社ごねて契約まとまらない
  • A社から売上債権回収できず滞留
  • 監査法人に債権の滞留理由を質問されるも嘘をついてごまかす
  • 結局バレる

そもそも契約が締結できていないので、当然、売上が取り消されています。

この取引による金額影響は、売上高が 2019年9月期△11.7億円となっています。

ちなみに諸々の不適切取引が公になったのは、この取引に関する嘘がバレた事がキッカケです。

イジロー
上層部が監査法人に嘘を貫き通そうとしていた点が、非常に悪質。

B社取引の内容

要約すると
  • MTG上海がB社と取引開始
  • 社内の承認は適切には通っていない
  • 契約は締結されている
  • MTG上海が商品の販売活動に係る運営費用を負担する契約
  • B社の価格裁量権は制限されており、B社へ販売後もMTG上海の強い関与が認められる

この取引による金額影響は、売上高が 2019年9月期△10.9億円となっています。

これに関しては、会計上の判断の相違と言えなくもない気がしますが、会社も売上が認められないリスクを認識していたようなので、姿勢が良くない。

経営者の姿勢

調査報告書では、松下剛社長のコンプラ意識の低さが指摘されていました。

社長の個人融資で資金を立て替えて、在庫を押し込もうとしたこともあったようです。

私財をなげうつ姿勢は一見よく見えますが、上場会社社長としては論外。

非上場で20年近くやってきたせいなのか、上場会社のトップとしての意識は十分はなかったと思われます。

ただ、これに関しては失敗をいい経験として、今後に活かしてもらいたいです。致命傷じゃないし。

調査報告書だけ読むと、個人的には社長に対してネガティブな印象はあまり受けませんでした。

イジロー
失敗から学べ!by板倉雄一郎

長くなってしまったので、続きはまた後編へ。